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リヤシート足元に水が溜まる( ̄▽ ̄;)

2022年07月27日

どうもです!

今回は久々の内容になります。

車両はC30で初めてご依頼を頂いたお客様です。

こちら、リヤシート足元がびちゃびちゃに水が溜まる。

と、いう漠然とした内容でお車をお預かりいたしました。

 

今までの前歴など、なにも分からない状態ですが、

お車を拝見すると仰る通りにリヤシート足元がびちゃびちゃになっています。

フロント左右の足元はマットを外しても乾いています。

こんな場合はエアコンの排水が一番に疑わしくなります。

排水口がなんらかの状態で詰り、車外に出るはずの水が

リヤ足元のダクトから水が出て車内で溜まる事があります。

エアコン排水口を確認しましたが、正常に機能していました。

こうなると、雨漏れになります。(-_-;)

水が入ってくる場所を特定しなくてはなりません。

これが結構大変です。

 

窓やドアといった車体とは別の部品にあたるものからか、

配線や穴隠しのキャップからか?車体の接合部分からか?

不具合が出て水が入ってしまう侵入箇所は沢山あります。

簡単な言葉で云うと探すのが困難なんですよ(;´Д`A ```

 

侵入箇所を探すには、まず車体の内側に付いてる部品。

内張やシートを外しフロアカーペットも全部取り除き、

車内を丸裸にします。

丸裸状態にする過程で侵入箇所が見つかればラッキーなのですが・・・

 

と、いう訳でほぼ内装を全て取り除きました。

画像左側が車のフロントで右側がリヤになります。

画像位置関係は中央の縦に走る出っ張りにフロントシートの前部分が固定され、

少し右側にある小さな出っ張りにフロントシートの後ろ部分が固定されます。

 

カーペットを取り外すとフロント側足元も水溜まりが出来ていました。

リヤ側カーペットは水を吸って20Kg程度の重さになっていました。

乾燥状態だと2kgほどだと思います。

車体から引きずり出すように出しました。

重いのに、ぐにゃぐにゃしてるので扱いに困ります。(-_-;)

無理をすれば自重で切れてしまいそうです。

形成されたウレタンにカーペットが接着されています。

ウレタンは簡単には水を吸いませんが、長期的に水に浸かっていると

その殆どを内側に取り込んでしまいます。

重量の殆どが水となってしまっているので、絞り出します。

三つ折りぐらいにして私が乗ってもある程度水が出てくるだけで

なんの役にも立ちません。(-_-;)

ウレタンは水を取り込むと簡単には排出してくれません。

天日干ししても出来るだけ水を絞り出しておかないと乾かないんです。

ずっと水が滴っていて、表面だけ乾いたかのようになります。

 

三つ折り状態のカーペットを車に乗って、そのタイヤで踏みつけて水を排出します。

この方法でやっても、乗ったままの状態にして出てきた水を書き出さないと

車が下りれば一気に吸ってしまいます。

強力な保水力がある硬めのスポンジでとても厄介です。(;´Д`)

そんなことを繰り返し出すだけ水をだしてもカーペットの重量はまだ5kg以上あります。

そして大量のカビも発生しています。

カビ撃退洗剤も利用して洗浄したのち、

あとは気長に立てた状態で天日干しするしかありません。

夏の風があれば温風が吹くので随分と時間は短縮出来ます。

ここは完全に天候任せになってしまいますね。(;^ω^)

 

カーペットを外しても車内にはこれだけの水が溜まっています。

因みにちょっと見える黒い斑点は黒カビです。

 

肝心の水侵入箇所ですが、

内張分解中に確信犯を見つけました!

え〜、このお車。

バックカメラが取付られているのですが、完全に後付けのカメラです。

見た目でも随分取付けから期間も経過しているように思います。

このカメラを取り付けたときにしっかりとハーネスの蓋をしていなかったのが原因でした。

おそらく車内の状態を見てもかなり前から水の侵入はあったのだと思います。

修正作業上も必要なのでリヤバンパーも外しました。

画像の状態のままになっておりました。

これは車両を駐車した状態にもよりますが、垂れ流し状態で車内に水が入ります。

雨型がゴミをつれて茶色くなっていますが、そのまま車内にもあります。(-_-;)

素早く原因が分かって良かったのですが、これはマズいですね。

カメラハーネスが入れてあった穴はシール剤で塞ぎ

ブチルテープも利用してしっかりと取付をして水の侵入がないように処置

カメラはナンバープレートに被っていたので位置も変更して

ハーネスの挿入場所も変更しました。

そして室内もキレイに洗浄してカビもすべて退治しました。

車内も完全に乾燥しているのでもう大丈夫!(*^^)v

たまたまですが、天候にも恵まれて風も吹いて3日間で乾かせる事が出来ました。

それでも3日掛かるんですよ(^▽^;) 完全に乾かすには。

生乾きだとまたカビが発生しますし、駐車中に室内が湿気で曇ります。

すべての取り外したパーツを組み付けて、

再度カーペットに掃除機を掛けて、

そしてワコーズのルームコートも施工します。

同時に新品のエアコンフィルターにも交換施工します。

雨漏れが起こって気付くまでに時間を要してしまうと余計に大がかりになります。

少量の時に気付ければラッキーです。

少し古い車両になりますが、SB系V70もサンルーフからの雨漏れがあります。

何度かブログでもご紹介していますが、雨漏れは突然症状が発生します。

ギリギリだったのを超えると水の流れは道を作ります。

次回からも簡単に漏れが発生します。

分かり易い雨漏れでV70を例に挙げましたが、今回のは人災ですね。(-_-;)

ご自身でされるサンデーメカニックの方も十分ご注意くださいね。

 

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