C70リヤ水切りモールの交換・・・大変です。
2025年10月13日
どうもです!<(_ _)>
今回はC70の修理です。
もう、こんなカタチの車はボルボからは出ないんでしょうね。
2世代前以降から登場していませんからね。
車体はV50などと同じですから年数もそこそこ経過してきています。
2013年が最終モデルですね。
電動でハードトップのルーフが凄い動きで開閉するんですよね。
初めて見る方はある意味ちょっと感動的です。
でも、凄い動きのルーフも故障するとこれはかなり厄介で・・・
いろんな方がいろんな所で悩んだりされています。(;´Д`A ```
今回もC70以外の車両でこんな修理は先ず無いかと思いますが、
とりあえず画像をご覧ください。
運転席側のドアを開けると通常はセンターピラーが有る場所に
このようなゴムの部品が付いています。
センターピラーの無いC70特有の部分ですよ。
コンバーチブルの車両なので水の侵入を防ぐために
このようなパッキンが至る所に備わっています。
ただ今回は画像のようにリヤガラスとドアの開閉により
ゴムはボロボロになってしまっています。
この部分だけ交換出来そうに見えますが、
トランクまで続く長い部品です。(-_-;)
実は今回、これの交換です。
リヤガラスがリヤフェンダー内に収まるようになっていますが、
このゴムの部品はそのリヤガラスの水切りモールなんです。
ルーフの開閉とかの修理に比べればなんてことはないのですが、
普通ならスッと上に引っ張れば抜けて交換出来そうなイメージ
ですよね、
実際は、かなり分解が必要です。(-_-;)
どうでしょう・・・
ルーフを開けてからが始まりです。
リヤシートから内装まで外す必要があります。
リヤシート周りのトリムを外さないと交換するモールが取れないので
トリムを外す為にシートを外し、そしてトリムを外して、
やっとモールを外せます。(;^ω^)
ルーフの開閉が壊れていると交換出来ませんよ。
C70のルーフオープンの順番ですが、
全ての窓ガラスが下がります。
そして、トランクが反対に前から後ろに開きます。
フロントガラス上部のロックが外れてルーフ全体が持ち上がります。
今度は持ち上がったルーフとリヤウインドウが3分割になって
順番にトランクに収まっていきます。
最後にはトランクとリヤシートのヘッドレストを埋める
ボードが出て来てトランクが閉まってオープン完了!
凄いでしょ。
でも、稼働部と分割部の全てにパッキンが付いていますし、
細いワイヤーや油圧のチューブなんかもいっぱい有るんですよ。
そして状態を監視するセンサーも各部に備わっています。
とにかくパーツが多いです。
作業は完全オープンの少し手前、トランクが閉じる手前で
止めて作業しています。
今回交換する部品はトランクとのパッキンにもなっています。
無事に交換して完了です。
今回ダメになった部分ですが、乗り降りで当たったり
手で持ってしまったりでボロボロになってしまったのではと
推測できます。
本来ならリヤサイドガラスもゴムパーツがボロボロで
交換する必要があるのですが、
ガラスの交換となると物凄い費用が発生しますので、
オープンにしないサイドガラスは動かさない仕様で
お乗りいただく事になりました。
C70のオーナー様はこの辺りご注意いただいて乗り降り
なさってくださいね。
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